永瀬牙之輔『すし通』(土曜社、2016年)
文庫判(148 × 105 × 6.4ミリ)|160頁
価格:875円(税込)
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煙草屋は娘、魚屋は若い衆、鮨屋はおやじが看板である
鮨の食べ歩きを始めようとする人にとっては、「お前の口には勿体ないが食わしてやる」といった面構を忍ぶだけの、あるいは味わうだけの忍耐が必要である――。江戸の古老健在なりし昭和五年に世に出た、鮨の名著。
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「名おそろしきものいにずし、それも名のみならず見るもおそろし」
清少納言『枕草子』
「私は鮨について他人に語ろうなんて努力したことは今まで少しもなかった。また衒学的な気持など微塵もなかった。まして通人たらんとも、鮨通たらんとも思ったことは少しもなかった。ただ美味を美味をと追求したのである」
永瀬牙之輔